バイクと旅と写真と日常


by jun_n66

カテゴリ:オートバイのある風景( 7 )

壮大さと、ちっぽけさ

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【北海道・開陽台にて】


北海道の旅して約1週間

病みつきになっていた

セイコマのジンギスカンを当然のごとく購入した。

そしてロング缶のビールも付け足した。


準備万端!!

これさえあれば贅沢な夜を過ごせそうだ。


さて今日の寝床、開陽台にある無料キャンプ場へ向け出発。

途中熊の湯で出逢ったおっちゃんおススメのキャンプ場だ。



日も暮れかかる夕方5時半

暗くなる前にとついついアクセルを握る指に力が入る。


ふもとのガソリンスタンドでは

『今日開陽台に行く人は、勝ち組だぞ!最高の景色になりそうだ。』

と優しそうな老夫婦が、ボクの期待をさらに膨らませてくれた。


天気は驚くほどの快晴。

北19号のアップダウン道路に

ジェットコースターの気分を味わい

ついに開陽台の標識を発見!


ウィンカーを点滅させ右折。

急勾配の坂を勢いよく駆けあがった。


ついに丘の頂上へといった瞬間

ふと我に帰れば綺麗な夕焼けが・・・





頂上から見る景色。

それは何も遮るもののない景色。

大地は丸みを帯び

夕日はそれを赤く染め上げる

草原は風に踊り

その愉快な音だけが

かすかに聞こえる




今までにみた中で

一番大きな地球


その大地の上に立つ自分が

今日ばかりは、

やけにちっぽけに感じた。





【翌朝の開陽台】
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by jun_n66 | 2009-11-07 00:26 | オートバイのある風景

神聖なる半島へ

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【北海道・知床横断道路にて】




晴れ渡る空の下、ボクは網走にいた。

はて、このまま屈斜路湖を目指すか、

それとも知床をめざすか・・・


その思いを、一瞬にして知床へ向けさせたのは父の言葉たっだ

『知床は晴れている時にいかないと意味がないぞ』


北海道で出会う旅人達は言う

『知床は雨が多いんだ。今まで何度も行ったが晴れたことは少なかったなぁ・・・』

『でも晴れた知床は最高だ!』



自分と同じようにバイクに跨り

学生時代から北海道を何度も訪れている父は

それを知ってこのような言葉をかけてくれたのだろうか


よし!知床へ行こう!

8月の初旬とは裏腹の快晴

知床へ行かない理由など、どこにもなかった。



美しいオホーツクの海を横目に

知床横断道路を目指した。


あ!シカだ!!

まぎれもなく、それはエゾシカだった。

北海道初のエゾシカとの出会いもあり

さすが知床!と心を弾ませた。


世界遺産にも指定される深い知床の森の中を抜けると

眼前には

うっすらと白い雲をまとった羅臼岳が現れた!


でけぇなぁ羅臼!!

独り言を、大自然に向かって思いっきり叫び散らす。

そしてステップに立ち、神のすむという半島の空気を

体全身で受け止めてみた。


知床・・・

神が住む土地・・・


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by jun_n66 | 2009-10-17 06:06 | オートバイのある風景

消えた道

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【北海道・道北  エサヌカ線にて】



道北では、相変わらずスッキリしない天気が続いていた。


北海道の大きな空には、どんよりとした灰色の雲が広っている。

時折降ってくる弱い雨はボクの体を気まぐれに濡らし

とどめのを刺すかのように、

オホーツク海から冷たい風が吹きつけてる。



天気予報では、明日の道北は晴れ

しかし次の日・・天気は雨・・・

気を取り直して、次の日の天気予報をみる。

明日の道北は晴れ

しかし次の日は雨・・・・


こんな事を繰り返しているうちに

天気予報を全く見なくなった。



そんなある日、雲間から太陽が控えめに顔を見せた。

やった!!!

嬉しくなって、

日の光を追いかけるように

思いきりアクセルをあけた!


広域農道の標識を目にし、即座にウィンカーを出し

脇道にはいる。



北海道は直線の道ばかりだ

細い路地がひしめく京都とは正反対のその広大さに

初めは感動したものの


慣れると単調で風変わりしない直線ろに退屈してしまった。




しかし、エサヌカ線に入ると

今までの退屈は一瞬にして吹き飛んだ。



すげぇぇぇ!!!


自分でも気づかないうちに

ヘルメットの中で叫んでいた。



いつもと変わらない直線路だった。

しかし、それはただの直線路ではなかった。



電柱が1本としてないのだ。
そして本当に・・・
本当に少しの歪みもない真っ直ぐな直線だった。

草原の中をどこまでも伸びてゆく


いったいどこまで続いているのだろうと

目で先のほうを追ってみた。


ん??


『道が切れてる!!!!』


いや切れているわけではなかった

それは蜃気楼だった。



こんなのアメリカの映画の中でしか見たことのないものが

実際目の前で起こっていたのだ。



それは生まれて初めて目にする光景だった。





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by jun_n66 | 2009-10-02 03:42 | オートバイのある風景

霧の丘

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【北海道最北端・宗谷丘陵にて】




『快晴の宗谷丘陵が見たい!!』

この思いが、すべての始まりだった。


北海道と言えば北の大地

北の大地と言えば、もちろん最北端だろ!!!


多くの旅人が抱く思いを、
自分も当然のように抱いていた。

あるバイク乗りのブログで
快晴の宗谷丘陵の写真を見てからというもの、その思いはさらに強さを増した。


その旅人は、

丘陵の大草原の中、荷物満載バイクの横で

草のフカフカベッドに

体をうずめるようにして寝ころんでいた。


その姿はまるで

真っ青な大空を、全身で受け止めるようでもあった。



自分も当然、この開放感を味わうことができるものと

信じて止まなかった。




しかし、何となく嫌な予感はしていたものの

その日の宗谷は霧で覆われていた。

寒すぎて、寝ころぶ余裕など微塵もたかった。



そしてその時、ボクの心の中は憂鬱が支配していた。



ところが

目の前に、

霧の中に消えていく、真っ直ぐ続くダートが現れたときだ


そんな憂鬱な気持など、一瞬にして吹っ飛んだ。


すごい・・


決して思い描いていた通りの宗谷丘陵ではなかった。


でも、厳しい自然の中でさえ、大草原は果てしなく続いていた。


こんな言葉では少々安っぽいかもしれないが

まさに自然の壮大さを感じたのだ。


ここは本当に日本なのだろうか

そんな錯覚を抱くほどだった。
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by jun_n66 | 2009-09-30 02:46 | オートバイのある風景

いざ迷宮へ

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【最北の町・稚内にて】



町には、漁港独特の海と魚の匂いが満ちていた

こう天気が悪いと

初めて行く町が寂しい町に感じてしまうのはなぜだろう。


どこかで雨宿りをしよう


雨にぬれた合羽を全身にまといながら

曇天の稚内をブラブラしていた





そして見つけたの防波ドームだった

なぜただ波を防ぐために、これだけ凝った作りにしようとしたのだろう。

いつか教科書にパルテノン神殿が載っていたのを思い出した。




ウインカーを出し防波ドームの中へ入ってみた

あったかい!

本来波を防ぐためのものが

オホーツク海から吹き付ける極寒の風を

見事に遮ってくれていたのだ。


しかしこの防波ドーム

中に入るとまるで

迷宮に迷い込んだかのようだ。


心地よいあたたかさに、出ようにも出れなかった。
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by jun_n66 | 2009-09-28 14:40 | オートバイのある風景

風の大地

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【北海道・オロロン街道にて】



8月初旬というのに、なんだこの寒さは・・・

北海道に上陸し3日がたったこの日

北上するにしたがい、どんどん寒さを増す北の大地に

夏の訪れなど、微塵も感じなかった。



これが憧れていた北海道なのか・・・



どんよりとした雲で覆われた空と同様

ボクの心も晴れ晴れとしない




多くのライダーとピースサインを交わしながら

極寒のオロロンを北上していた。




すると、灰色の空に交じって

何やら巨大なものが見えるではないか




近づくにつれそれが風車の大軍だとわかった。



そして真下にくれば

その巨大さと、数の多さに、あいた口がふさがらない




その大きさは、

見上げれば首が痛くなるほどだ。



『でけぇ・・・』と、知らずのうちに呟いていた。




しかしそんな感嘆の声などすぐかき消されてしまう。


『ゴオォォォ』という風車の風邪を切り裂く音が、大地に鳴り響いていた。



やっぱり北海道はすごい・・・


そう確信した、旅の始まりだった。
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by jun_n66 | 2009-09-28 14:25 | オートバイのある風景
今のバイクは2代目だ。

1代目はカワサキの250TRというバイクに乗っていた。

自分で買ったわけではない・・・
兄貴からもらったのだ

つまり兄貴のお古なのである。

初めて公道で走ったあの時の、あの感動は今でも忘れない。

教習車で散々練習したものの
ギアをうまくつなげず戸惑った。

アクセルをあけるのが怖い。

コーナーが怖い。

まっすぐの農道で時速60kmを出したときには
バイクの振動ではない
あきらかな体の震えと、鳥肌が立つのを感じた。

怖かったのだ。

でもその怖さの中に
今までに感じたことのないような喜びをはっきり感じた。

バイクって面白い!!
身をもって感じた初めの瞬間だった。






京都・美山にて
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カモノセにて
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若狭・三方五湖にて
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淡路島にて
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by jun_n66 | 2009-07-10 02:58 | オートバイのある風景